2009年06月28日
勝つ仕組みを創る者たち(9)
■立ち廻りの難しさ
さて、メダルを増やす方法を体得したところで、早速近所でその筐体があるゲーセンに行ってみました。
とりあえず1,000円分メダルを借りてゲームをスタートしてみます。
この攻略法の最大ドローダウンは500枚ほどに達しますので、1,000円分100枚だと最初にドローダウンを喰らうと追加投資を求められます。
そのゲーセンでは5,000円で700枚なので、理屈からいえば5,000円分借りてメダル単価を下げて、かつ安全圏が保障された形でスタートすべきであると考えられるかもしれません。
しかし、風営法によりゲーセンのメダルは換金できないため、最初にドローダウンを抜け出せる確率などを考慮すると、1,000円単位でこまめに追加投資していく方が無駄が少ないのです。
そのゲーセンではとりあえず1,000円の投資だけで済み、着実にメダルを増やしていきました。
この筐体には設定が6段階で存在し、最低の設定1でも1時間あたり200枚ペースで増えていきます。
設定判別の結果、そのゲーセンは設定5という大盤振る舞いでしたので、1時間あたり1,000枚を越えるペースで増えていきました。
まぁ、それだけまともにやるとメダルを飲み込まれる筐体ということですけどね・・。
初日は5,000枚ほど稼いで預け入れして帰り、一応時価的には攻略法の購入価格を一日で回収しました。
別の日にも同様に5,000枚増やして預け入れはあっという間に1万枚を突破。
意気揚々としてまた通ってみると、なんだか様子がおかしい・・。
そうです、設定を落とされ、おそらく設定3くらい。
同じプレイ時間で3,000枚どまりです。
まぁ、いづれにせよ換金できないですし、設定1でも増やせますので、特に問題ないのですが、明らかに私の影響で急遽設定を下げています。
隣でプレイしている人達はものすごい勢いでメダルを飲み込まれて去っていきます・・(申し訳ない)。
それと、その筐体は400枚を超える払い出しはできないので、店員を呼んで自分のメダルバンクに入れてもらうのですが、だんだんと店員を呼ぶのを躊躇するようになってきました。
別に店員の態度が変わっているわけではないのですが、毎回数千枚単位で預ける客はほとんどいないでしょうから、こちらの気持ち的に妙な後ろめたさを感じてしまうのです。
店側は当然事業としての営利を目的としてゲーセンを経営しているのであり、私のような人間の存在を感じればなりふりかまわず対策を打ってきます。
そして、ピンポイントで私を潰すことはできませんから、設定を断続的に下げざるを得ない。
そうなると、結果的に善良なゲーマーが割りを喰うことになり、客離れを招きかねません。
すべからく勝つ技術を持つものは、足るべきを知り、自分の利益の源泉たる環境をむやみに乱してはならないのです。
安定した秩序を乱せば、利益の源泉が枯渇して、結局そのしっぺ返しは自分に帰ってくる、そんな当たり前のことをメダルゲームに教えられました。
(225先物は私一人がどんなに暴れてもびくともしないので気がつかなかった感覚でした。)
ということで、それ以降、人の少ない時間帯に短時間プレイし、増やす枚数も払い出し可能な400枚程度にして、場の秩序の安定をこころがけたのですが・・・また新たな問題が発生しました。
【KonSin】
2009年06月21日
第三期第五、六講
カリキュラムどおり、第五講でシステム構築用のエクセルファイルを生徒と一緒に作成し、第六講で運用に向けた準備と積み残し事項の解消を行いました。
エクセル操作に慣れていない生徒は、数式の入力についていけずに、第五講ですべての作業を完了できませんでしたが、第六講までには生徒間で協力し合いながら全員が自分が運用するシステムを構築できる環境が整いました。
システム構築のパラメータいじりは楽しいですが、そこはあまり本質ではないので、授業で示した制約条件とガイドラインを守りながらそれなりのもができていればそれでよいです。
損益の安定を放棄しろということではなく、現段階では収益の柱であるデルタのシステムが長期的にみて利益が上がることを認識することです。
その後に、損益を安定させる方法をいろいろと教えますので、あせらずひとつひとつ技術を積み上げていくことを心がけましょう。
第六講では第二期の生徒の一人で、自動発注ツールを開発したTさんに、三期向け自動発注ツールの使い方の解説とデモンストレーションを行ってもらいました。
ツールはエクセルベースで誰にでも使えるもので、朝システムどおりのパラメータを入力しておくと、最終決済まで自動で行ってくれる優れものです。
発注作業はそれほど難しいものではないのですが、昼休みや引け間際に毎日携帯やパソコンをいじるというのは、普通の社会人には結構負担になるものです。
仕事中は仕事に集中して質の高いアウトプットを心がけるべきなので、そういう意味でこのツールはシンプルながら非常にありがたいモノだと思います。
ということで、Tさんおよび他の3人開発メンバーのみなさん、ありがとうございました。
第四期でも是非力を貸してくださいね!
さて、とりあえずシステムを運用するまでの一連の授業は終了しました。
今後は一週間おきの授業となりますので、システムの運用をライフスタイルに無理なく組み込むためのルーチンをしっかりと確立しましょう。
あと、次回は損益安定化の本命技術であるオプションの授業なので、基本的な用語や損益曲線などは理解して臨んでください。
”ベガとは”みたいな基本事項はさらりと流して、今皆さんが運用しているシステムを滑らかな右肩上がりにする、原理原則に基づく合理的な戦略を時間が許す限りお話しますので、しっかりついてきてください。
また、三期オリジナルの戦略も披露しようと思いますので、お楽しみに。
【KonSin】
2009年06月14日
勝つ仕組みを創る者たち(8)
■守るべき一線
今回の件、基本的には掛け金が無価値になってもいいコールオプションの買いというスタンスで臨んでいました。
とはいえ、会うまでに調査した情報と、会ってからの立ち振る舞いをつぶさに観察するにつけ、ほぼ彼らのいっていることには間違いがないと確信できました。
それは、攻略法の信憑性もさることながら、彼らのスタンスが信用できたからというのが大きいです。
見た目は強面ですが、お金を稼ぐことに関しては、なんというか筋をきちんと通すところがあるのです。
お金を得るためなら何をしてもいいというスタンスではなく、自分がお金を得る理由を自分なりに納得し、自信を持って稼いでいる、そんな感じです。
後日談ですが、彼らは元々パチプロ集団のようで、今年の5月前後くらいに”蒼穹の○ァ○ナー”という機種で祭りがあったらしく、集団でガンガン抜きまくっていたようです。
その情報も売ろうと画策していたようですが、自分たちが抜いている間に対策が急激に始まって、結局たいした儲けにはならなかったとか。
(ちなみに私の生徒のパチプロも、その祭りに乗っかっていたとのこと。)
他人はだませても、やはり自分自身はだませないものです。
彼らも自分たちがやっていることに一抹の後ろめたさを感じているようでしたが、無価値なものを売りつけたり、暴力を背景にお金を脅し取ったりするようなことは決してせず、相手の需要に応えて報酬を得るという一線はしっかりと守っている若者たちでした。
私クラスの人間でも、たまにクライアント関連の決算情報が事前に入ってくることもあります。
事実、私が会社員をしていたとき、私の隣の席の人間はその情報を元に投資金を1週間で2倍にしていました。
しかし、私は今までその手の話には決して乗ったことはありません。
なぜなら、そこで得たお金は、私が他人や社会の為に価値を生み出して得た報酬ではないわけで、したがってそこで得たお金は、いつか必ず膨大な利子をつけて返すことになるからです。
そして何より、”お金のためなら一線を越えるやつだ”という目に見えないレッテルを貼られてしまえば、その後は公私にわたり決して誰からも全幅の信頼を寄せてもらえなくなるでしょうし、それによって本来は得られたであろう充実した仕事や幸せな生活という大切な機会を逸することになります。
先物取引も彼らのやっていることと同様、堂々と自信を持って他人に誇れることではないかもしれません。
しかし、それでもなお、きちんと先物取引の仕組みを理解し、自分がその市場に介在することの意義を求め、そして自分の力で構築したシステムによって報酬を得る、その一線だけは譲ってはならないはずです。
ということで、彼らが帰りたがっていたのを見て、即答で、
‐あぁ、そうですか。ではこれ、謝礼です。もし、わかんないことがあったらメールしていいですか?
「いいっすよ。電話でもメールでもなんなりと!、あとこのメダル差し上げますんで頑張ってください。」
ということでとりあえず謎の中国人も現れることなく彼らとの出会いも終了しました。
その後、夜遅くまでそのゲームでコツを掴むまでいろいろと試行錯誤し、閉店の頃には彼らから譲ってもらった2,000枚のメダルが5,000枚にまでなっていました。
そのゲームセンターにはもうこないので、わずかなメダルで遊んでいた隣のお水系のおねーちゃんに、「よかったらどうぞ。」と自分のゲームを指差し、歌舞伎町の雑踏を気持ちよく後にするのでした。
【KonSin】