2008年08月24日

第二期第八講:特別講師の講演


お盆休みを挟んでの第八講は、磯の香り漂う築地にて開催しました。

午前中は、第一期生に対してシステムの構築やオプションの活用法など、第二期でブラッシュアップした内容をレクチャーしました。
その後、彼らの現状と課題を各自発表してもらい、共にディスカッションを行いました。

第一期終了後、少々相場つきが変化したためか、試行錯誤している生徒が多かったです。
面白いアイデアを披露してくれる生徒もいましたが、まだまだ確信を持って運用できている状態まではもう少し時間がかかりそうです。

第二期生と合わせてOB会も発足させますので、彼らとの関係性の中で自分の立ち位置を適宜修正しながら、あるべき方向へ向かってステップアップしていきましょう。


午後は、まず自動売買チームの方からエクセルによる自動売買ツールVer1.0のリリース発表を行ってもらいました。
朝に設定と売買ボタンを押すと、すべて完了するシンプルですが、しっかりとプロのコーディングとテストを経たツールに仕上がっています。
生徒の多くはサラリーマンや事業主など、昼間は仕事に集中しなければならない人達なので、非常に有用性が高いでしょう。


その後、メインディッシュである現役ディーラーT氏の講演です。
T氏はあまり表立って活動している方ではなく、かつ人前で話すのも10年ぶりとのことで、このスクールでしか彼の話は聞けないという、超プレミアム講演となりました。

T氏自身のファンドマネージャーやディーラーという経歴の流れに乗せて、各時代時代において使用していたトレード手法/システムを披露していただきました。

クローズドの講演だったせいか、かなりシステムの中身に関しても踏み込んだ内容をお話してもらえて、直接活用できそうな方法や事例が満載でした。
私自身も思考のエアポケットにすっと入ってくる言葉が多々あり、もう一段上のトレーダーへ向けてステップアップできそうな気がする内容でした。

高いスキルを持つシステムトレーダーに共通することとして、とにかくはまりこんだら周りが見えなくなるほど分析し倒す姿勢があります。
私も今でも夢の中でアイデアを思いつき、夜中布団から這い出てシステムの検証や銘柄の特性分析をやったりしています。
T氏もその高度なスキルを支えるものは絶対的な分析量であり、なにより分析作業が好きだということです。

スクール生もT氏の話を聞いて、これほどの相手と対峙していることを知ることで、より胸襟を正して相場に臨むことでしょう。


講演の後は(築地なのに)九州料理の店でT氏を囲む会とあいなりました。
少し遅れてHighFAIのメンバーも参加し、前回参加できなかったOrdさんは自動売買チームのテーブルに座って1秒で馴染んでいたようです。
1期生にもプログラマーがいますので、みんなでよいシナジー効果が生まれるとよいですね!

T氏もHigh FAIグループに無理やり引き込んで、お互いに少しの知恵と労力を出し合って、大きな価値を創造し教授しあえる場を創る、そんな環境ができそうな予感がした1日でした。


【授業内容概略】
■1期生反省会
 ・システム構築/オプション活用の追加レクチャー
 ・現状、課題報告およびディスカッション

■特別講師による講演

■宿題
 ・課題図書の読了と要点整理(1冊)
 ・手書きチャート(1週間分)
 ・確率的思考法トレーニング(70ゲーム)
 ・システムの運用


【KonSin】


2008年08月03日

第二期第七講:オプション/サヤ取り


1週空けて、第七講はおなじみの八丁堀。
毎週授業をやっていると、1週空けるだけでも久しぶりという感じになります。

さて、第七講はオプションとサヤ取りの授業となります。
特にオプションは、225オプションが日本で唯一現実的に売買できる取引ですので、そのアドバンテージを活かさない手はありません。

第二期では事前に書籍を渡したり、参考書籍やDVDを紹介したりしていましたので、”オプションとは”的な基本は要点のみの解説とし、より実践的な戦略の手ほどきに時間を使いました。

オプションとは先物をヘッジするために存在するものです。
デルタのみではヘッジできないリスクを他のパラメータによってヘッジするというのが原理原則。

そして第六講までで期待値が十分にプラスのデルタのシステムは各自構築していますので、そのシステムをより安定化させることを主たる目的として戦略を組み立てるのです。
軸となるシステムがあり、それに肉付けしていくという基本スタンスがあると、戦略の方向付けがきわめて明確になります。
戦略構築に迷ってしまったら、その基本スタンスに立ち戻りましょう。

基本システムを軸にデルタを主たる収益源とし、それをガンマで安定化させる、この発想を自分の血肉としたならば、永続的な収益化の仕組みは完成をみると思います。
じっくりと腰を据えて不断の努力を積み上げていきましょう。

さて、次回第八講はお盆を休みとしましたので、8月23日となります。
3週間空きますが、その分宿題を多めに出しましたので、計画的に勉強してください。
夏休みの宿題を最終日まで残さないように。

そして、第八講はまたまたお待ちかね、現役ディーラーT氏の講演です。
甘えの許されない世界で結果を残し続けているディーラーとはいかなる人物なのか、その全容が明らかに?

また、午前中は第一期の反省会を行い各自の取り組みの現状と課題をディスカッションしていきます。
その後、第二期生と合同で講演を聴き、懇親会となります。

T氏との懇親会にはHighFAIのメンバーである徒霊田さんとおかもさんに大阪講演終了後、急いでUターンして参加してもらいます。
また、前回体調不良で参加できなかった、自動売買のスペシャリストであるOrdさんが、これも趣味の?演奏会終了後駆けつけてくれるようです。
さらに都合がつけばカリスマシステムトレーダーS氏も参加されますので、私と合わせて?オールスター夏の感謝祭ということで、非常に賑やかな会になるでしょう。

では、夏バテには気をつけて、次回を楽しみに頑張ってまいりましょう!


【授業内容概略】
■オプション
 ・オプションとは
 ・日経225オプションの基本
 ・オプションのタイプ
 ・本質的価値と時間的価値
 ・オプションの種類
 ・インプライドボラティリティ(IV)
 ・オプションパラメータ
 ・オプション場帳の書き方
 ・取引戦略の基本方針
 ・(戦略1)損益変動抑制を目的としたガンマの活用
 ・(戦略2)カバードプットの仕掛け
 ・(補足戦略)インザマネーの活用
 ・注意点

■サヤ取り
 ・サヤ取りとは
 ・共変動銘柄
 ・ツナギ売買とは
 ・システムトレードへの適用

■宿題
 ・課題図書の読了と要点整理(3冊)
 ・手書きチャート(3週間分)
 ・確率的思考法トレーニング(210ゲーム)
 ・システムの運用


【KonSin】


2008年07月20日

第二期第六講:運用に向けての準備


場所は再び芝大門。
この第六講まででスクールの基本的な授業はいったんの区切りをむかえます。

授業の前半は、運用に向けて必要な準備と注意事項などを講義しました。
スクール期間中は私や他の生徒とのコミュニケーションが取れますので、自分自身の相対的な心理バランスを測ることも可能でしょう。

しかし、いづれはまた一人の環境に戻り、それ以降は自分自身で偏った心理的な歪みをリバランスさせなければなりません。
自分が傾いていることを自分自身で認識し修正することは容易ならざることで、その偏りを自動修正できる環境を整備できるかどうかも、システムトレーダーとしてひとり立ちできるかの分水嶺となるでしょう。

そういった意味で、これからは身近な人達との関わり方を明示的に意識する必要もあります。
”おとうさん、最近顔が怖いよ”と、シグナルを発してくれる家族は最高のリバランサーなので、特に大切にしましょう。

授業の後半は各自の積み残し課題を解決する時間にあてました。
各自、悩みどころは色々あるみたいですが、自分で考え抜いて出した答えが真の答えなので、とことん脳をいじめ抜きましょう。

あと、自動発注ツールのプロトタイプができたようで、プロジェクトリーダーに機能紹介を行っていただきました。
エクセル仕様なので、プログラムが苦手な方にも使用しやすそうな仕上がりになっています。
やっぱ、プロのソースコードは私のにわかプログラムとは違うな・・。
非常に勉強になります、はい。


さて、授業の後は住宅街にひっそりとたたずむ隠れ家的な居酒屋でHighFAIメンバーとの懇親会です。
Ordさんが体調を崩してしまい、徒霊田さんとおかもさんのふたりとなってしまいましたが、かつて知りえることのなかった相場の世界を語っていただき、非常に充実した時間となりました。

我々システムトレーダーは、大半が帰納的なアプローチしか取ることができず、常に”システムは今日も機能するだろうか?”という不安との戦いにならざるを得ません。
しかし、徒霊田さんが語る日経225先物の本質的な世界に触れることで、少なくともある法則に基づいて価格が創造されていることを感じられたでしょう。

そうであれば、ひとつのアプローチとしては、その本質的な価格変動の法則を自分のシステムに取り込んでいくという方法も検討するに値するでしょう。
そういったシステムにアプローチできる方法論は、間接的にですが授業でお話しましたので、ひたすら考え抜くことですよ。

ゆめゆめデータ遊びに陥ることなく、自分の相場での関わり方、役割の本質を理解し、それに整合的なシステムを目指しましょう。


徒霊田さん、おかもさん、そして今回残念ながら出席できなかったOrdさん、これからもHighFAIメンバーとして、よき刺激を与え合いましょう。


【授業内容概略】
■システム運用にあたり
 ・継続することの難しさ
 ・ミスを防ぐ
 ・記録をつける
 ・システム監視/乗り換え
 ・ポジションマネジメント
 ・ランダム報酬とモデリング
 ・指値執行の不利

■積み残し課題の解消
 ・目標設定/自己分析の精査
 ・資産計画
 ・先物、デリバティブの基本、原理を知る
 ・確率的思考法の養成(ポーカー)
 ・基礎分析資料の作成
 ・運用システムの決定

■宿題
 ・課題図書の読了と要点整理(2冊)
 ・手書きチャート(1週間分)
 ・確率的思考法トレーニング(70ゲーム)
 ・システムの運用


【KonSin】


自己紹介
【KonSin】
担当:Let'sシステムトレード
    シストレAppendix
    Brush!マイニングセンス
    Enjoy!データマイニング
    RecommendForトレーダー
    TradeSchoolレビュー
 理科系大学院にてパターン認識の研究に従事。大手電機メーカー就職後ベンチャー企業に転職、後に独立。個人事業主としてデータマイニングを武器としたマーケティング、BPRコンサルティング事業を展開。その定量分析のスキルを応用し、厳格なるシステムトレードにて資産を運用。ここ1年半は損益がより安定性を増し、月次ベースでは常に利益をあげ続けている。


【徒霊田】 (卒業)
担当:三次元のマーケット分析

【おかも】 (卒業)
担当:新興市場レター

【Ord】 (卒業)
担当:空気のようなシステムトレード

【Token】 (卒業)
担当:サイコジカルトレード分析





たまには見知らぬ誰かのために
ほんのちょっとだけ動いてみる
きっとそれは最高に贅沢な時間




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