シストレAppendix

2009年02月22日

改良(=パフォーマンス改悪)システムの運用(+α)


前回まで話してきたように、年明けから改良版システムを粛々と運用しています。
1月はいきなり腰の入ったドローダウンをこなす日々となりました。
来る日も来る日もこまごまと負けることもあり、久しぶりにちょっとだけ不安がよぎりましたが、心理的には安定して運用を続けられています。

長年寄り引けシステムを運用してきた経験による慣れもありますが、実は半年前から新たに考案した確率的思考法のトレーニングを毎日続けていることが大きいと思っています。

システムの構築に関してはひとまずあがりと考え、あとやるべきことは何かと思案したとき、野球の素振りや筋トレ、イメージトレーニングにあたる日々の鍛錬を確立してやり続けることだろうと。

システムの運用が心理的にきつい大きな理由は、”期待”と”現実”のギャップにあると考えています。

たとえば勝率50%のシステムを構築して運用することを決意したとします。
しかし、多くのトレーダーは、実はそのシステムのパフォーマンスに十分コミットしていないのです。

つまり、寄り引けシステムであれば、朝起きて発注をかけるとき、”今日は勝って欲しい”と毎朝願うのではないでしょうか。

勝率50%のシステムを自分で構築しておきながら、負ける側の50%が必ず起こることをリアルにイメージできない。
当然、システムの勝率は50%に回帰しますので、毎日勝ちたいと期待する100%の勝率と現実の50%の勝率のギャップがストレスとなり、それが積み重なって精神的に疲弊し運用に耐えられなくなるのだと思います。

勝率50%のシステムとはいかなるものなのかをきちんとリアルに認識することができれば、そういったストレスもだいぶ軽減できるはずです。

そのために必要なことは毎日祈ることではなく、現実に向き合うことと、それを援用するトレーニングを毎日行うことです。

”現実に向き合え”といわれてそれができるなら誰も苦労はしません。
本当に大切なことは、自分自身を変えていく適切な鍛錬方法を習得し、毎日それを継続すること。

カリスマトレーダーのセミナーに足繁く通うのも結構ですが、そこにはなんら継続的成長を促す要素はありません。
(セミナーの役割はあくまでも自分で蓄積した知識の撹拌や触媒効果を得るだけです。)

思い当たるふしがあるのであれば、もう一度足元を見直し、昨日の自分と今日の自分の差分は常にプラスであるのか、そのための努力を怠っていないか、考え直してみましょう。
当たり前のことですが、技術の習得に近道はないのです。

ということで第三期のトレードスクールでは、”期待”と”現実”のギャップを埋めるトレーニング方法を新たに追加し、より継続的な努力を続けられる素地を身につけてもらおうと思います。
乞うご期待!


【KonSin】


2009年02月15日

改良(=パフォーマンス改悪)システムの運用(9)


■外部環境変化への対応

前述の外部環境の変化に対して、私なりの対策としはシンプルに2点。
それはバックアップシステムの構築と心理的負荷に対する耐性の強化です。

前者はこれから取り掛かるところですが、選択肢としては銘柄を変えるか時間軸を変えるか、あるいは両方変えるかということになるでしょうか。

寄り引けにかたくなにこだわってきた私にとっては、それらはほぼ未知数ですし、本質を突いたシステムを構築するには結構な時間がかかると思われます。
したがって、バックアップシステムとしては、究極を求めるということはいったん棚上げにし、当座は1年で利益になればいいというレベルのものを目標にします。

1年というスパンで利益を出すというレベルのシステムであれば、帰納的アプローチのみでも十分構築できますので、余力があれば複数用意しておくことも可能でしょう。

そして、そういった山あり谷ありの荒いシステムを運用するためには、いかなるシステムでも運用可能な心体が絶対に必要になります。
前回までに書きましたが、乗るべき車体はいくらでも用意できます。
しかし、乗り込む自分自身は替えがききませんので、できるだけ負荷の高い環境に常時おいておくことが求められます。

さらに、何が起こってもいつでも別のシステムに乗り換えられるという状態にあれば、現状の225先物システムの運用にも良い影響をもたらすでしょう。

”寄り付きが1本値でなくなったらどうしよう”という不安を抱えていれば、長期的な展望にたった資産運用は難しいと思います。
そういうことにおびえることは非生産的な思考なので、常に様々なシナリオを想定して、それに対処する思考と方法を備えておくことが大切なのです。

この世は諸行無常こそが常。
その無常の常に能動的に身をゆだねることができれば、穏やかな気持ちでシストレライフを満喫できるのではないでしょうか。


(完)


【KonSin】


2009年02月08日

改良(=パフォーマンス改悪)システムの運用(8)


■225先物をとりまく外部環境変化

システム変更の最後の理由は、外部環境の変化に対応できるように常時備えておくためです。

外部環境の変化としては、思いつく限りでは下記のようなものが考えられるでしょう。
(他に何かあれば教えてください。)

A.取引主体の構成比
B.CMEやSGXとの関係性
C.TOPIXなど他の指数との関係性
D.期先、オプションの流動性
E.証拠金、手数料
F.大幅な銘柄組み換え
G.指数算出方法
H.1ティックの刻み
I.24時間化を含めた取引時間
J.寄り引けの板合わせ一本値の廃止

順に見ていきましょう。
A:手数料やSPAN証拠金の劇的な低下により、個人トレーダーの比率が爆発的に増えた時期がありましたね。
その前後でも特にシステムのパフォーマンスに影響はなかったので、当面は大丈夫でしょう。

B:CMEと大証の連携やSGXのランチセッション廃止などいろいろ今後もありそうですが、その際に取引のイニシアティブをシカゴやシンガポールに持っていかれる可能性もあります。
そうなると、Aにも関係しますが、取引主体が市場を変えたりするかもしれませんね。
(同様の話は時間帯の近い中国市場にもいえますが、日本株のヘッジの役割は日本市場での先物の方がやりやすいでしょうから、225先物単体の話としてはそれほど問題はないと思います。)

C:日経225は単純平均なので、その使われ方はTOPIXとは差別化されている部分もあります。
ただ、東証が本腰をあげてTOPIXCore30などのマーケティング戦略を展開していくと、いずれは競合していくかもしれません。
個人がTOPIX先物を売買しようとすると、証券会社も限られますし手数料も高いです。
そんなところを見ると、今はあんまりやる気がないようですが、本気出してがっぷり四つに組むと当然東証有利だと思います。
(その危機感があるからこそ、大証は俊敏に動いているのでしょう。)

D:指数先物の期先の必要性がどこまであるかということでしょうか。
商品の場合には明確な季節性が存在しますので、期先は絶対に必要ですが。
期先の流動性が上がるということは、期近との役割分担がなされるわけで、そうなると同じ225先物でも機能するエッジが変わるかもしれません。
オプションは役割が明確に違いますので、問題ないでしょう。

E:これは問題ないでしょう。
SPANは優れた証拠金制度ですし、手数料も大証の卸値を考えると底打ちしてるでしょうから、大幅な変更は当面ないと思います。

F:これもかつて経験しており、一時期”指数の連続性が失われた”ともいわれましたよね。
それでも私が運用しているシステムには特に影響はなかったので大丈夫でしょう。

G:225の強みは単純平均であることによる実際のオペレーションのやりやすさにあります。
したがって、あるとしても別の取引として別建てになり、225は現行のままいくと思われます。

H:現行10円が5円になるかどうかということですが、それによって影響があるかどうか。
寄り引けで常時5円不利になるようなことになったら結構大変ですが、一応miniでは大丈夫でしたので、それほど影響ないでしょう。

I:24時間化自体は、実際今でも他の市場を合わせれば実質動いているといえます。
日本時間帯での取引主体のオペレーション自体は変わらないでしょうから、あとは実現のさせ方次第です。

J:これは寄り引けトレーダーには致命的。
上記Iに伴って変化があるかもしれません。
寄り付きや引けが板合わせ一本値という制度自体が世界的にはマイナーなので、世界のスタンダードに合わせるとするならば、十分ありうる話しでしょう。

ということで私のような寄り引けトレーダーに直接影響がありクリティカルな外部環境の変化はJですが、他の要因も含めて、私がトレードしている今後数十年の間に変化が起こることは必定です。
したがって、その変化に対してしっかりと対処しなければなりません。

では、何をどのように対処していくべきでしょうか。


(つづく)


【KonSin】


2009年01月25日

改良(=パフォーマンス改悪)システムの運用(7)


■損失やドローダウンへの耐性強化

システム変更の2つめの理由は、日々の損失やドローダウンに対する耐性を強化することです。
これは以前にも書きましたが、筋トレのごとく自分が耐えられる心理的負荷+αくらいのものを日々自分に加え続けることで、耐性を鍛えていこうという試みです。

幸いなことに日経225先物の場合、1年くらいのスパンで利益を出すシステムであれば、それほど最適化することなくいくらでも構築可能です。
つまり、前に進むだけであれば高性能なものからポンコツなものまで、車体は無数に存在します。

しかし当然のことながら、どの車に乗り込むにせよ自分自身の心体はたったひとつしかなく、一生替えはききません。

ここに2つの相反する選択肢が出てきます。
すなわち、人生の貴重な時間を高性能なシステムを追い求めることに費やすのか、それとも一貫した運用を行える自分自身を作り上げることに費やすのかの選択です。

前者を選択した場合、後者と比較して安定したシステムを見つけ出す可能性は高まるでしょう。
しかし、それでもそういったシステムを見つけ出すことはやはり困難であり、また、未来も同様なパフォーマンスを得られるかは未知数です。

そして、もし安定したシステムを見つけ出したとして、それを長期的に運用すればするほど、自分自身の耐性が弱体化していくという悩ましい問題を内包することになります。

近年、アレルギーに悩む日本人が急増している原因のひとつには、とにかく人間に仇なす菌を徹底的に排除していこうとする社会のあり方があります。
それによって生命の安全が図られ、寿命も世界一の長寿立国となりましたが、今後その除菌社会を維持できない何らかの要因(経済的後退、戦争、過去耐えられた菌のパンデミックなど)が発生した場合、致命的な状況が生み出される恐れがあります。

人類の歴史はエントロピー最小化の歴史とも解釈できますが、極端にエントロピーの小さな社会の維持には多大なコストが必要となります。
ゴミの大量排出や温暖化問題、水問題やそれをめぐる紛争と飢餓など、人類がそのコストを支払えない状況を我々は実際に目にする機会が増えてきました。

少々不謹慎かもしれませんが、ヒトという種を長期延命させるためには、人類に仇なす要因を完全に除去することを目指す社会よりも、多少の犠牲が出たとしてもそれらの要因を受け入れる社会を構築していく方が賢い選択といえるでしょう。

ということで、人類が前者を選択している中、私はシステムトレーダーとして、便座シートを使わず多様な菌を一身に浴び、少々の体調不良は受け入れる心体を作り上げる選択肢を選びたいと思います。


(つづく)


【KonSin】


2009年01月11日

改良(=パフォーマンス改悪)システムの運用(6)


■ピンポイントパラメータ

演繹的アプローチには、パラメータの値をピンポイントで採用できるという面白い特性があります。

例として、あるパラーメータの値を一単位ずつ変化させていった場合の損益期待値の変化を考えてみます。
(ここでのパラメータの値とは、たとえば移動平均の日数や損切り金額、ポジションの保有日数など。)
その結果、下記の図のようなグラフが描かれたとします。
090111

帰納的アプローチでは恐らく、”A”近辺の値を選ぶことがセオリーと考えられるでしょう。
なぜなら、パラメータの値が少々変化してもパフォーマンスに影響が少なく、かつ正の期待値を確保しているからです。

逆に”B”近辺では期待値は高くとも、ちょっとパラメータの値が変化するだけで期待値が負になる可能性があり、運用上不安が残ります。
したがって、”A”近辺の値を採用したシステムを”堅牢なシステム”として推奨することには合理性がありますし、特に私も否定するつもりはありません。

しかし、演繹的アプローチではすでにパラメータの値は定数として決まっていますので、その値が”C”であるならば、自信を持って”C”をピンポイントで採用できます。

帰納的アプローチでは怖くて使えない値を採用できるということは、多くのシステムトレーダーがしのぎを削っている激戦区から距離を置きながら、しかも同等以上のパフォーマンスを得る可能性を有していることを意味します。
いわば、ゴールドラッシュで夢を追って必死に金を採掘している人達に、ジーンズやつるはしを売って儲ける、といった感じでしょうか。

古今東西、”勝つ仕組み”を持つ人達とそれを持たない人達とで、見えているものはさほど変わりません。
ただ、勝つ側の人間はそこから有用な知識を抽出するための”補助線”をもっており、その一本の線が文字通りその二者を分かつ決定的要因となるのです。

その補助線をどこに依拠するかは人それぞれです。
帰納的アプローチでももちろんいいでしょう。
その場合には、とにかく検証や実運用の”量”をこなすことで自信という”質”への転化を図ることが大事になってきます。
翻って演繹的アプローチでは、すでに”質”が確保されていますので、自信を持って経験の”量”を積み上げていける、そこに極意があるのです。


(つづく)


【KonSin】


2009年01月04日

改良(=パフォーマンス改悪)システムの運用(5)


■認識する世界を広げる

前回までの記事を読んでの素直な反応は”そんな法則が存在するわけがないだろう。もしあるのだったら証明してみせろ!”というものでしょうか。
至極もっともな反応だと思います。

とはいえ、私は自分の手の内を公にするつもりはありませんので、”嘘つき”呼ばわりされても反論のしようはありません。
今回の記述をどのように認識し、どのように解釈するかはもちろん読者の自由です。

ただ、みなさんが自分なりの確信を持ったトレード手法を確立していない段階にいるのであれば、早々にこういった考え方を否定して可能性の扉を硬く閉ざすのはもったいないと思うんですよね。

とりあえず頭の片隅に”そういう考え方も世の中にはあるかも”というくらいで可能性を否定せずに持っておいた方が、いざそのような方法論にめぐり合ったときに素直に自分の技術に転化できるんじゃないかと。

自分が知らない、理解できないことは世の中には存在しない(して欲しくない)と思いたいのは、認知的不協和を嫌う人間の性。

しかしその性に支配されているだけでは世界はどんどん狭くなっていきます。
なぜなら、その人にとっての世界は自分の認識の範囲がすべてなのですから。

実在するものを認識することは容易ですが、認識することで実在を生み出すのは過去の歴史をひも解いてみても容易ならざること。

もし、認識が実在を生み出すダイナミズムを学びたいのなら「涼宮ハルヒの憂鬱」がおすすめ。
・・・ほら、いってるそばから自分の世界の拡張を拒否しましたね(笑)。
(ここで動ければアンテナの感度はそうとう高い!)
この物語が真に伝えたいメッセージをシステムトレーダーの視点から自分の血肉とできたなら、神の一手を垣間みることでしょう。

それでも拒絶反応が強い人は、黒澤明監督の「羅生門」あたりから入っていきましょう。
ひとつの事象を、利害が対立することで各々が違う弁明をする様は、同じチャートを見ても買うトレーダーと売るトレーダーが存在することに似たり。
弁明者の恐怖や欲望が認識を変えることもまた、我々の日々のシステム運用に重なる部分があります。

ということで、自分なりの型がある程度できてきたら、トレード以外の領域に多くを学ぶように心がけてください。
その方が得るべきことは圧倒的に多いですから。


(つづく)


【KonSin】


2008年12月28日

改良(=パフォーマンス改悪)システムの運用(4)


■価格変動法則のシステムへの落とし込み

価格変動の法則がわかっても、そのまま用るだけで満足のいくパフォーマンスを得られるというわけではありません。
それをいかに自分の核としているシステムに落とし込めるか、そこがデータマイナーとしての腕の見せ所です。

それらは特に私の寄り引けシステムとはあまり親和性が良くないようで、落とし込みには結構苦労しました。
まぁ、そもそも寄り引けという時間軸のために考案された法則ではありませんしね。

ちょっとしたヒントは徒霊田さんのセミナーでお話しましたので、お聞きになった方はなにかしらの参考にしてみてください。

システムへ落とし込んでいく際に苦痛に感じたのは、過去に構築したシステムよりもパフォーマンスが落ちることでした。
それでも、きちんと本質のみを抽出し無駄なパラメータを除去していくプロセスでは、悟りの境地に至るような、煩悩を涅槃していくような、そんな感覚を味わったものです。

真に安心して長期運用できるシステムとは、右肩上がりのきれいな累積損益曲線を描くものではないと達観できれば、なんと穏やかな気持ちになることでしょう。
(逆にそれを追い求めることで無駄に苦しんできたんですよね。)

トレードに限らず、物事の本質を知る人物は必ず存在します。
そして、誰しも平等にそういったものにアプローチできる可能性をもっているのです。
それをものにするには感度の高いアンテナをきちんと張って、ここぞというときには迷わず動くこと。
いまだそういう本質に出会えていないと思うのであれば、是非そのあたりを自分に問いかけてみましょう。


(つづく)


【KonSin】


2008年12月21日

改良(=パフォーマンス改悪)システムの運用(3)


■相場を支配する主体が決める価格変動の法則

システム構築における演繹的アプローチでは、225先物の価格変動を支配する法則からシステムに落とし込んだのちに統計的に優位性があるかどうかを検証していきます。

”225先物の価格変動を支配する法則”の私が知りうる情報ソースは3つ存在しますが、その中でも重要な位置づけになるのが、このブログを以前一緒に運営していた徒霊田さん直伝の法則です。

徒霊田さんは今でも某所で有料情報を配信しておりますが、彼の記述を読めばその凄みが理解できると思います。
彼は、そもそも225先物の相場を支配している極少数のトレーダーが使用しているシステムを用い、それに自分なりの工夫を加えて今のスタイルを確立しています。

話は簡単で、相場を支配している人間が使用しているシステムがその相場の価格変動を支配する。
したがって、そのシステムに逆らわずうまく乗っかっていけば、おのずと優位性を持った売買が可能となる、ということです。

たとえるならば、野球のメジャーリーグが”4ストライクでアウト”というルールを用いれば、それがディファクトスタンダードになり、日本も韓国も台湾も従わざるをえないわけです。
国内では独自のルールを運用できても、WBCではアメリカのルールが採用されるでしょう。
したがって、WBCで勝つためには彼らのルールを国内で運用せざるをえません。
(現在でもWBCで使用される球はメジャーリーグのスタンダードのものが採用されています。)

つまり、その世界を支配している主体が決めたルールがその世界のルールになるのです。

よって、225先物を支配する法則を適切に自分のシステムの要素として落とし込めれば、相当長期(場合によっては一生?)にわたって機能し続けるシステムが構築できると期待できますよね。

これにより、システムトレーダー最大の難関である”システムを信じて継続運用する”ことが容易になります。


(つづく)


【KonSin】


2008年12月14日

改良(=パフォーマンス改悪)システムの運用(2)


■システム変更の理由

今回のようなシステム変更に踏み切った理由としては大きく3つ挙げられます。

1.日経225先物における価格変動の本質のみを組み込んだシステムを構築
2.損失やドローダウンへの耐性強化
3.225先物をとりまく外部環境変化への備え

まず、1から考えていきましょう。
今回のシステムは外形標準評価としては、いわゆる”パラメータ数を減少させることによる過剰最適化の回避”とみて取れます。

もちろんそのことも念頭においてはいますが、今回のシステム変更に関していえば、結果的にそうなったと表現した方が適切でしょう。

世の中で語られているシステムとは、私の知る限りほぼ100%帰納的なアプローチによって構築されています。
すなわち、過去のデータを分析することで統計的優位性を見つけ出し、それを売買システムに落とし込むわけです。

一般的な例を挙げると、下記のようなものを売買の基準としているようです。

・期待値有利なチャートやローソク足の形状(パターン)を見つけ出す
・重回帰分析などによって価格変動対する寄与率の高い変数(or因子)を抽出する
・ニューラルネットなどを用いて株価の挙動を非線形関数に近似する
・ティックデータによる売買約定枚数の傾向によって売り買いの強さを見極める

他にも、システムトレーダーの数だけいろいろな方法があると思いますが、要するに帰納的アプローチであることには一致しています。

”そんなこといったって、それ以外にやりようがあるのか!?”とケンカを売られそうですが、それが実はあるんですね。

すなわち、225先物の価格変動法則からシステムに落とし込んでいく演繹的アプローチです。


(つづく)


【KonSin】


2008年12月07日

改良(=パフォーマンス改悪)システムの運用(1)


■新システム運用開始

以前から計画中で、ずっと踏ん切りがつかなかった改良システムへの移行を開始しました。
(下図のような感じの話です。)
071025

一般的な考え方としては、システム改良=パフォーマンス改良となるのが普通です。
ここでいうパフォーマンスの評価項目としては、例えば下記のようなものが考えられるでしょう。

・勝率
・平均損益
・最大損失(利益)
・最大ドローダウン
・最大フラット期間
・プロフィトファクター
・シャープレシオ
・損益レシオ
・損益の標準偏差
・累積損益曲線に対する単回帰直線の決定係数
・(売買回数)
・(インデックス比較?)
などなど。

そして今回運用を開始した改良システムは、これらの項目で評価した場合、ほとんどの項目でパフォーマンスは低下していると思われます。
(私はこういう評価をあまりしないので想定ですが、ほぼ間違いのないところです。ドローダウンなどは目で見て深く大きくなっています。)

すなわち定量的なパフォーマンスに関しては”改悪”です。

したがって、これまで2年以上続けてきた”毎月利益を出す”ことを能動的に放棄することになりました。
(左のプロフィールも書き換えないと・・。)


では、なぜこんな無意味で不毛(に見える)なことをするのか?
以前にも少し書きましたが、改めて私の考えをまとめてみることにしましょう。


(つづく)


【KonSin】


自己紹介
【KonSin】
担当:Let'sシステムトレード
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    TradeSchoolレビュー
 理科系大学院にてパターン認識の研究に従事。大手電機メーカー就職後ベンチャー企業に転職、後に独立。個人事業主としてデータマイニングを武器としたマーケティング、BPRコンサルティング事業を展開。その定量分析のスキルを応用し、厳格なるシステムトレードにて資産を運用。より本質に迫るシステムの構築とそれを運用できる自己の鍛錬に余念がない。


【徒霊田】 (卒業)
担当:三次元のマーケット分析

【おかも】 (卒業)
担当:新興市場レター

【Ord】 (卒業)
担当:空気のようなシステムトレード

【Token】 (卒業)
担当:サイコジカルトレード分析





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ほんのちょっとだけ動いてみる
きっとそれは最高に贅沢な時間